自然素材と快眠の深い関係
「眠れる家をつくるには、寝具やインテリアよりも、まず素材選びが大切です。」
とうくりが家づくりで一貫して自然素材にこだわるのは、ただ見た目や質感が良いからではありません。木や漆喰といった自然素材は、眠りの質を高める空気環境や感覚を整える力を持っているのです。
木の香りがもたらすリラックス効果
無垢材をふんだんに使った家に足を踏み入れると、やさしい木の香りがふわっと漂います。
実はこの香り、心拍数を下げたり、ストレスホルモンの分泌を抑えたりする効果が科学的に報告されています。
ヒノキや杉の香りは、森林浴と同じようなリラックス効果をもたらし、寝る前の心を落ち着かせる自然のアロマとして働きます。
とうくりの家では、床や天井、建具に無垢材を多く採用することで、室内にいながら森の中にいるような穏やかな空気感を感じることができます。これこそが、「家そのものが眠りをサポートする空間」になる理由のひとつです。
漆喰と調湿 ― 空気を整える壁
しっくいは自然素材の壁、ただの仕上げ材ではありません。
これらは呼吸する壁とも呼ばれ、湿度を吸ったり吐いたりしながら室内の空気を調えます。
湿度が高い時は余分な水分を吸収
乾燥している時はじんわり水分を放出
この“自然のエアコン”ともいえる性質は、寝ている間の不快な乾燥や蒸れを防ぎ、深い眠りをサポートする快適な空気環境を生み出します。さらに、漆喰の壁は静電気を帯びにくく、ホコリが舞い上がりにくいので、寝室の空気がクリーンに保たれやすいのも魅力です。
自然素材の温かさが安心感を生む
私たち人間は本能的に自然の質感に安心を覚えます。木の床に素足で触れるときのやわらかな感触、手触りのある壁、温度を感じる素材――これらは「ぬくもり」という形で心をほぐします。
家の素材にプラスチックや化学製品ばかりを使うと、どうしても冷たく無機質な印象になり、体も緊張しがちです。
一方、自然素材の家は、寝る前の緊張を解きほぐす“安心感”を与えてくれます。
お片づけ講座でも語られた“空気感の力”
先日開催したお片づけ講座で講師が言っていた印象的な言葉があります。
「片づけは空気を整えること。心地よい空気が眠りを深める」
これは素材選びにも通じる考え方です。
自然素材がつくる空気感は、モノを片付けた後の清々しさと同じくらい、眠りに良い影響を与えます。
とうくりの家が叶える快眠
とうくりの家は、無垢材としっくいを中心とした自然素材でつくられています。これらの素材が調湿や断熱の役割を果たし、夏はさらっと涼しく、冬はしっとり暖かい空気をキープします。こうした環境が、ベッドに入る瞬間の“ふわっと安心する感覚”を生み出します。
次回は、「間取り・照明・音 ― 眠れる家の設計ポイント」について。
家づくりの具体的な工夫を、とうくりならではの視点で解説します。