とうくり流「眠りと家」#5

暮らしの整え方と眠り

「寝る前にスマホを見続けてしまう」「部屋が散らかっていて気持ちが落ち着かない」

こうしたことが、意外にも眠りの質を下げていることをご存じでしょうか?

眠るための空間を整えることはもちろんですが、日々の暮らし方そのものを整えることが、深い眠りにつながるのです。


1. 部屋の散らかりは心の散らかり

私たちは眠る前に、無意識に部屋の様子を目にします。

物が多く、視界がごちゃごちゃしていると、脳はそれだけで「情報処理」に追われ、心が休まりにくくなります。

先日とうくりで開催した「お片づけ講座」でも、講師が次のように話していました。

「片づけは、モノを減らすだけでなく、心のざわつきを減らすこと。」


寝室に置くものは、「眠るために必要なものだけ」にすると良いでしょう。

お気に入りの照明、やさしい布地のカーテン、ほんの少しの観葉植物――

シンプルな空間こそ、眠るための「安心の器」になります。


2. 夜の過ごし方をやさしく整える

「夜のルーティン」という言葉は難しく聞こえますが、要は「眠る前の過ごし方を一定にして、心と体を落ち着かせる」ことです。


  • 寝る1時間前には強い光やスマホ画面を避ける
  • 温かいお茶や白湯をゆっくり飲む
  • 照明を少し落として、気持ちを休める


こうした小さな習慣が「眠りのスイッチ」になります。

とうくりの家では、光や音を自然にやわらげる設計で、こうした夜の時間をサポートします。


3. 自然素材がもたらす“整う空気”

木やしっくいの家は、住む人の気持ちをそっと落ち着かせます。

無垢材のぬくもり、しっくいの呼吸する壁――これらは、ただの素材ではなく暮らしを調えるパートナーです。

日中の忙しさで張りつめた心も、家に帰って木の香りに包まれると、不思議と安心感が生まれます。

この「安心感」こそが、良質な眠りにつながる最大の要素です。


4. 眠りを中心に暮らしを組み立てる

「眠る時間は、明日をつくるための時間」

とうくりでは、眠りを軸にした家づくりを大切にしています。

間取り・素材・光・音――これらを整えることは、暮らしそのものを整えることと同じです。

住まいが心地よく整うと、自然と眠りも深くなり、翌朝の目覚めもすっきり変わります。


5. 小さな工夫から始める

いきなり大掃除や模様替えをする必要はありません。

寝室の一角だけ、シーツを新しいものに替えるだけ――そうした小さな一歩が、暮らしを整えるきっかけになります。

とうくりのお片づけ講座でも、「まずは寝る場所から整えてみてください」とお話ししています。


次回は、シリーズ最終回 「とうくりの家が叶える“深い眠り”体験」。

これまでのまとめと、実際にとうくりの家がどう眠りの質を高めるかをご紹介します。