子どもが大きくなるたび、モノが増えていく ― それって悪いこと?

子どもが大きくなるたび、モノが増えていく ― それって悪いこと?

「気づいたら、子どものモノで部屋がいっぱい…」

先日開催した〈暮らしが整うお片づけ講座〉でも、こんな声が多く聞かれました。


おもちゃ、服、ベビーカー、絵本にプリント。子どもの成長に寄り添うたびに、家の中には思い出といっしょにモノが積み重なっていきます。

どれも愛着があるものだから、ただ「捨てる」という選択にはなかなか踏み切れませんよね。


でも、とうくりはこう考えます。

「手放すこと」は、家族の暮らしを見つめなおす機会になると。


モノを通して、子育ての時間を振り返る

小さな服をたたみながら「あの頃はこんなに小さかったんだな」と思い出す瞬間。

役目を終えた絵本を見て、「この本、大好きだったよね」と会話が生まれることもあります。


講座の中でもお伝えしているのは、

何を捨てるか”ではなく、“何を残したいか”を基準にすること。


これは、お片づけのコツであると同時に

これからどんな暮らしをしていきたいかを考えるヒントにもなります。


実際にはどうしてる?子ども用品のゆずり方・手放し方

とうくりでは、参加者のリアルな声を元に、こんな方法をおすすめしています。


● 親戚や友人にゆずる(約3割が実践)

「まだ使える」「もったいない」――

そんな想いは、次の子育てをしている誰かに繋ぐことで安心に変わります。

地域の中でモノが巡り、人とのつながりも育まれていきます。


「きれいなものは、次に必要な人へ。子どもを育てた証を誰かが使ってくれるのが嬉しいです」

(40代・女性)


● フリマアプリやリサイクルショップで売る

ネットやアプリで気軽に売れる時代。

養育費の足しにもなり「ありがとう」の気持ちで送り出すことができます。


● 取っておく・保管する

「2人目のためにとっておく」「思い出だから手元に」

そんな選択肢もOKです。

大切なのは、「なんとなく」で残さず、“理由のある保存”を意識すること。


とうくりからのメッセージ

「暮らし」は変化するもの。だからこそ整えることに意味がある。

家づくりも、モノの持ち方も、正解はありません。

ただ、「なんとなく持っていた」「捨てるのが怖かった」から少しだけ離れて、

今の暮らしに合った選び方をしてみませんか?


とうくりでは住まいといっしょに、暮らしそのものを整える提案をしています。

モノを通して見えてくる「家族のかたち」。

そんな気づきを、これからも皆さんと共有していけたら嬉しいです。